平成16年11月26日
環境委員会
平成16年11月10日
厚生労働委員会
平成16年8月4日
文部科学委員会

平成16年6月3日
青少年問題に関する特別委員会

平成16年5月21日
環境委員会
平成16年5月17日
決算行政監視委員会第三分科会
平成16年5月14日
環境委員会
平成16年3月30日
環境委員会
平成16年3月2日
環境委員会
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予算委員会
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平成16年3月30日「メソポタミア湿原の復元支援」について質問

第5号 平成16年3月30日(火曜日)
平成十六年三月三十日(火曜日)
    午前十時三分開議
出席委員
委員長
小沢  鋭仁君
理  事
大野  松茂君
理  事
石田  祝稔君
理  事
竹下   亘君
理  事
桜井  郁三君
理  事
奥田   建君
理  事
西野 あきら君
理  事
伴野   豊君
理  事
長浜  博行君
伊藤信太郎君
宇野   治君
大前  繁雄君
加藤  勝信君
木村  隆秀君
近藤  基彦君
鈴木  淳司君
西村  康稔君
鳩山  邦夫君
船田   元君
三ッ矢 憲生君
望月  義夫君
近藤  昭一君
鮫島  宗明君
島田   久君
田島  一成君
武山百合子君
松本   龍君
村井  宗明君
高木美智代君
高木  陽介君
土井 たか子君
山本喜代宏君
川上  義博君
…………………………………
環境大臣
小池百合子君
環境副大臣
加藤  修一君
政府参考人(内閣官房内閣参事官)
森本  英香君
政府参考人(防衛庁長官官房長)
北原  巖男君
政府参考人(外務省中東アフリカ局長)
堂道  秀明君
政府参考人(農林水産省農村振興局整備部長)
中條  康朗君
政府参考人(林野庁森林整備部長)
梶谷  辰哉君
政府参考人(経済産業省大臣官房審議官)
市川  祐三君
政府参考人
(資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部長)
藤田  昌宏君
政府参考人(資源エネルギー庁電力・ガス事業部長)
寺坂  信昭君
政府参考人
(環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長)
南川  秀樹君
政府参考人(環境省総合環境政策局長)
松本  省藏君
政府参考人(環境省総合環境政策局環境保健部長)
滝澤秀次郎君
政府参考人(環境省地球環境局長)
小島  敏郎君
政府参考人(環境省環境管理局長)
西尾  哲茂君
政府参考人(環境省環境管理局水環境部長)
吉田  徳久君
政府参考人(環境省自然環境局長)
小野寺  浩君
環境委員会専門員
遠山  政久君
…………………………………
国務大臣(青少年育成及び少子化対策担当)
小野  清子君
政府参考人(内閣府政策統括官)
山本信一郎君
政府参考人(警察庁生活安全局長)
伊藤  哲朗君
政府参考人(法務省刑事局長)
樋渡  利秋君
政府参考人(外務省総合外交政策局国際社会協力部長)
石川   薫君
政府参考人
(文部科学省スポーツ・青少年局スポーツ・青少年総括官)
高杉  重夫君
政府参考人(厚生労働省雇用均等・児童家庭局長)
伍藤  忠春君
衆議院調査局第一特別調査室長
高木  孝雄君


○高木(美)委員 公明党の高木美智代でございます。
 先日、環境大臣に申し入れをさせていただきましたメソポタミア湿原の復元支援につきまして質問をさせていただきます。

 このメソポタミア湿原は、チグリス川とユーフラテス川の合流地域に広がる湿原で、日本では四国の面積と言われておりますが、二万平方キロメートルにわたっておりまして、メソポタミア文明の発祥の地であり、人類の貴重な遺産と言われてまいりました。

 しかし、今はそのうち約九三%を消失したと言われております。その要因は、上流のシリア、トルコ、イランという国々がダムの建設をしたこと、もう一つが、旧フセイン政権が九〇年代、シーア派などの反政府勢力を一掃するために戦車などを乗り入れられるようにとダムと排水路を建設し、流水をせきとめてしまいました。その結果、大半の湿原が消失し、三十万人と言われる人々が強制移住を強いられたとも言われております。

 かつて生命の宝庫、またエデンの園、ガーデン・オブ・エデンと呼ばれたこの湿原地帯は、今や砂漠化し、塩分が浮き出ております。四百種類と言われる鳥類やまた魚が絶滅の危機に瀕し、早急に具体的な保護、回復措置をとらなければ、三年から五年ぐらいで湿原は消滅するとも言われております。

 国連のUNEPは、二〇〇一年、警告的レポートを発表いたしました。また、二〇〇三年に京都で行われました世界水会議でもその緊急性を提議されております。まさに人類最悪の人為的環境破壊である、このように指摘をするアメリカの専門家も多くおります。

 この湿原の復元につきましては、イラクに対する我が国の自衛隊の人道支援とともに、環境の面からも、また雇用の創出という面からも注目されるところでございます。

 公明党は、この復元支援をいち早く取り上げまして、二月には、浜四津代表代行、遠山参議院議員らが現地を視察し、政府に要請をいたしました。そして、三月十八日、全国五百五十一万人という多くの青年たちの署名とともに、政府並びに環境大臣に申し入れをしたところでございます。私もその申し入れに参加をさせていただきまして、その際、小池大臣より、アラブ諸国の環境大臣の方たちをみずから招待され、環境セミナーを先週開催されると伺っておりました。そこにはイラクのカリーム暫定環境大臣も参加されたようですが、メソポタミア湿原の復元につきまして何か要望や具体的なお話があったのかどうか、まず大臣にお伺いをしたいと思います。

○小池国務大臣 イラクのカリーム環境大臣、日本・アラブ環境大臣セミナーのために先週来日をされました。直接お目にかかり、またバイの会談もさせていただきましたけれども、非常に実務家でいらっしゃいまして、環境の対策については非常に精通された方だという印象を持ったところであります。そして、イラクにおける環境の状況の説明、そして日本を含みます国際社会に対する要望などを伺ったところでございます。

 御要望は非常にたくさんの分野にわたりました。イラクの環境省、これまでは環境省ではなかったんですけれども、CPAなどの後押しもあって今回環境省になったということで、戦争後に立ち上げられたばかりであります。職員の人材の育成が大きな課題だということをおっしゃいました。ちなみに、今、イラクの環境省の職員は約六百五十名で、その半数は女性だということでございました。

 また、イラク国内の環境モニタリング体制の整備が必要である。この辺のところからして、私は非常に実務的な判断をなさる方だなというふうに感じたわけでございますけれども、中央の分析施設のみならず、北部、中部、南部それぞれにも分析の施設を整備したい。

 具体的な活動内容としましては、ごみの問題、水処理の問題、そして、アフワールと呼ばれますけれども、メソポタミア湿原の保全などを項目として挙げられたところでございます。

 この湿原の保全に対してどういうことを今やっておられるのか、お考えはと私の方からただしましたところ、イラク国内では、主に水資源省を中心として、環境省、農業省、文化省、地方自治体等がそれぞれ連携をして協力する、そして水資源省が水量の問題を担当して、環境省は水質の担当をするんだということをおっしゃっておられました。

 そして、我が国に対しては、この湿原におきます水質の改善、そして生物多様性の保全についての協力をよろしくという旨のお話を直接伺ったところでございます。

○高木(美)委員 ありがとうございます。
 この復興支援につきましても、既に今お話ございましたように、日本にもぜひ協力してほしいと表明されておりまして、これについては、小泉総理も、また小池大臣も、かねがね、地元のイラクの人々が望むのであれば、これが前提条件であるというお話が当初からございました。

 今、もう既に最近では、三月二十日と聞いておりますけれども、イラクの国内で、マイサン・マーシュ・アラブ評議会、地元住民の声を吸い上げるためにこの評議会ができたそうで、恐らくこれが今お話があった、それぞれの要望を吸い上げる、モニタリングという、ここに当たるのかと思いましたが、そこに初めて数百人の湿原住民が参加をして、湿原についての要望を聞くことができた、こういう話も伺っております。

 そういう意味では、あくまでも今の統治機構の段階でございますけれども、イラク政府が望むのであればというこの条件、これはクリアしているというふうに認識をしておりますけれども、よろしいでしょうか。

○小池国務大臣 イラクのこれからの政権の樹立であるとか、まあ政府というのを何をもってするのかという、まだまだいろいろと段階もあろうと思っております。ただ、現地の方でそのような会議を開かれたということは承知をいたしております。

○高木(美)委員 段階的にこれから、統治機構、それから暫定政府、また新政府等へ移行していくかと思いますけれども、やはりこうした湿原の復元につきまして、手早く検討を重ねていくという準備も大事であるかと思っております。

 そこで、まず外務省にお伺いをいたします。

 このメソポタミア湿原の復元支援に関連しまして、諸外国ではどのような取り組みをされているのか、また、外務省御自身はこれからどのような取り組みをされようとしているのか、御答弁をいただきたいと思います。

○堂道政府参考人 お答え申し上げます。
 我が国は、このメソポタミア湿原の回復に関しまして、どのような支援ができるか検討する過程で、関心を有する各国政府、国際機関、NGOとの間で、情報収集、意見交換を行ってまいりました。先日、イラクのカリーム環境大臣が来日されたときには、川口大臣もお会いになって、意見交換を行っている次第であります。

 お尋ねの各国の取り組みでございますけれども、私どもいろいろな国と接触をしておりまして、特に積極的であるという国について申しますと、例えば米国でございますが、米国政府は現在までに、現地の土壌や水の採取、分析を初め、周辺住民へのインタビューを実施しながら、現地事情を把握する調査活動を行っておりまして、今後、これらの調査活動をもとに、同地域住民が自立可能になるための農業と漁業の振興を中心とした支援を行っていくというふうに承知しております。

 また、イタリア政府でございますけれども、この湿原の再構築にかかわる環境モニタリング、給水事業などを実施予定と承知しております。このほか、英国とかドイツなども関心を示している次第であります。

 我が国といたしましては、これらの国々を初めとする国際社会と協調をし、またイラク側と十分なすり合わせを行いながら、協力を検討していきたいということでございます。

 外務省としては、まず、環境分野の能力強化や、メソポタミア湿原を念頭に置いた水管理技術などに関しまして、UNEPが行うプロジェクトをイラク復興信託基金を通じて支援することを検討中でございます。

○高木(美)委員 ありがとうございます。
 当初、イラク国内はまだ治安が安定しておりませんので、調査も当然十分ではありませんし、また、日本からそこに派遣できるわけでもございませんし、また、今大臣からお話ございましたように、正式な政府ができていないわけですので、どこを窓口にしてという課題も多くあるかと思います。しかし、専門家があと三年から五年で消滅するかもしれないと言うこの湿原につきましては、このままではどんどん消滅に向かっていくことになりまして、待ったなしの状態ではないかと思います。現在は統治評議会によって統治をされておりますけれども、六月には選挙が行われ、そうしましたら、イラク人に統治権限が移譲され、イラク人による政治が行われ、話し合いも可能になってくるかと思います。

 今お話ございました、アメリカの積極的な取り組み、また各国の取り組み、そうした各国のデータや取り組みを総合しまして、やはり新政府成立と同時並行で国際社会による復元への道筋を立てていけないか、このことを模索したいと思っております。このことにつきまして、外務省に御答弁をお願いいたします。

○堂道政府参考人 お答え申し上げます。
 この湿原の問題でございますけれども、委員御案内のとおり、国際的な関心も呼んでおりますし、また二万平方キロメートル以上の領域であるということで、また支援のニーズも、環境とか水資源、農業、漁業振興、あるいは圧迫された住民の帰還など、いろいろ多岐にわたっておりまして、この事業を有効に推進するためには、国際社会でパートナーシップを組むということがまず基本であろうというふうに考えております。

 そういう観点からは、先ほど環境大臣からも御答弁がございましたとおり、イラクの水資源省の中にイラク湿原回復センターなるものが設置されておりまして、水資源省と環境省が中心となって取り組みを始めたところというふうに承知しております。そういう意味では、このイラクの政府、これから統治権限の移譲などがございますけれども、それを骨格として国際的なパートナーシップを組んでいくということが重要と認識しております。

 我が国政府の取り組みについては、先ほど、国連環境計画を通じたプロジェクトについて御答弁申し上げましたけれども、治安の問題などの懸念がございますために当面はそういうことでございますが、この状況が改善されるということであれば、関係国、国際機関などとも連携し、我が国の持つ知見をより活用した二国間支援の実施も検討していくという形でできるのではないかというふうに考えている次第であります。

○高木(美)委員 ありがとうございます。
 この湿原を復元するためには、恐らく莫大な予算と、また専門的技術が必要になるかと思います。そういう意味では、国際社会の協力があった方がやはりスムーズに実現することもできるのではないかと思います。先ほど、また今、局長からお話ございましたとおり、各国がそれぞれ動き出しております。国際的パートナーシップというお話もございましたが、やはりこのときに日本政府としましてぜひリーダーシップを発揮していただきたいと思います。

 そこで、環境大臣にお伺いしたいのですが、大臣は、国際社会を巻き込んでのこうした復元への道筋をどのようにお考えでしょうか。例えば、取り組みを計画していらっしゃる国々に集まっていただいて国際会議を開催し、協議を重ねていくこともできると思います。このような日本の主導によりまして国際会議が開催できますように、外務省また官邸とも連携を図りながら努力をしていただきたいと思いますが、大臣のお考えをお伺いいたします。

○小池国務大臣 この湿原の保全に関しましては、既に国際的な枠組みによる会議がこれまでも開催をされております。今月、ローマでイラクの環境に関する多国間会議が開催されまして、日本からも外務省、環境省、それぞれ出席をしているところでございます。

 ローマの会議で、引き続き対イラク環境支援に関しての情報を共有するということ、それから、次の会議をイラクの近隣国で開催するというようなことが確認、そして検討されたと聞いております。このような国際的な枠組みの中で日本としてどのような協力ができるのか、外務省とも連携をしながら考えてまいりたいと考えております。

○高木(美)委員 ありがとうございます。
 先ほど外務省の局長より、二国間支援もできるというお話もいただきました。また今、大臣から、こうしたイラクの近隣国で会議が開催される等のお話も伺いました。日本は世界各国からさまざまな自然資源の恩恵を受けながら今の豊かな生活を保っております。やはり、世界に対してこの恩恵にお返しができるいい機会ではないかと思っております。人類の遺産を守るという大変環境的な要素、また文化的な要素、こうした日本のイメージというもの、こうしたことをリーダーシップをとっていただきながらぜひ高めていただきたいと思います。

 まして、今、小池大臣はアラブの専門家で、中近東地域の専門家でいらっしゃり、また川口外務大臣はかつて環境大臣をしていらっしゃいました。こうした大変意識の高い大臣がいらっしゃるこのときに、私はぜひ積極的に進めていただきたいと思います。

 ただ、こうした支援事業といいますのは、自然は破壊するのは一瞬ですけれども、もとに戻すには長い時間が必要と思います。今、環境省としましても、有識者による検討会を設置し、検討されていると伺っておりますが、この検討会の経過状況なども踏まえまして、大臣の今後の決意をお伺いできればと思います。

○小池国務大臣 冒頭に御紹介いただきました、今回の日本でアラブの環境大臣を集めてのセミナー、本当に多くのアラブ諸国の皆さんが参加されました。

 これまでアラブというと、油外交なんということをやゆされてきたり、また有事の際の日本の対応ということがいつも問われたりということで、有事関連か石油関連かということに偏りがちというふうにとらえられることの多い日本とアラブの関係でありますけれども、環境という先ほどおっしゃった人類にとっての普遍的なテーマで、イラクのみならず、アラブ各国と環境というつながり、環境面でのつながりができればというふうに考えてのことでございます。

 特に、今イラクは、戦争によるさまざまな破壊活動によっての環境破壊、切実なものがあるということを環境大臣と直接お話をして痛感したところでございます。メソポタミア湿原の再生についても、日本として何ができるのか、そして何をせねばならないのかも踏まえて、これから検討してまいりたいと考えております。

○高木(美)委員 ありがとうございました。
 ぜひ、積極的なリーダーシップを発揮していただき、国際社会においてやはり日本のイメージというものを高めていただきたいと思っております。

 一分前になりました。時間になりましたので、以上で終了いたします。ありがとうございました。





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