骨髄バンク設立、さい帯血バンク設立と長年にわたる地道な運動のなかで、何回も官僚や制度の壁にぶつかり、アテにならない政治家の姿もたくさん見てきた有田さん。

かたや「主婦の実感こそが政治の原点。生活者の声を政治に届けるのが私の使命」と語る高木さん。全国の主婦の代表を自認している公明党の衆議院議員です。

現実の生活に足場を起き、けっして浮き上がらないお二人のお話はどこまでも弾み。政治のウソや政治家の権威の仮面をズバズバ剥ぎとって、本来あるべき政治の姿をあぶり出してくれました。

     


高木 さい帯血移植が、もう2000症例を越えたそうですね。

有田 はい。公明党のみなさんの協力によって公的さい帯血バンクができ、移植への健康保険の適用も勝ち取ることができました。そのお陰で、本当にたくさんの生命が助かっています。

高木 ひとつの命を大切にするのが政治本来の使命ですものね。

有田 本当にそう思います。さい帯血の運動を通して公明党と出会うことによって、“政治が人の生命を救う”ということを見た思いがしました。私、本当に政治に対する思いが変わりました。

高木 どんなふうに、ですか?

有田 私、ずっと政治というのは利権がらみのウサン臭いものだ思っていたんです(笑)。それで、政治に利用されても困るし、できるだ政治には近づかないでおこうと、市民の手だけでボランティア運動を続けてきたんです。

高木 じゃ、公明の浜四津が、さい帯血バンク設立運動の協力をしたいと申し出たときもウサン臭いなと思ったんですか(笑)?

有田 そこまでは思いませんでしたが、最初は勝手にどうぞって感じでしたね。もし何か利権めいたことを要求してきたら、そこで離れようと思っていたんです。でも、実際に一緒にやり出したら、驚きだらけでした。私たちと同じように真剣に生命を助けようという思いで、浜四津さん自らが署名のために街頭に立ってくださって……。“ワッこんな政党があるんや!”って感じでしたね。

高木 そういっていただけると、なんか嬉しいですね。


有田 私、政治について、いろいろ言いたいことがあるんです。

高木 ぜひ聞かせてください。

有田 ひとつは、政党のイメージや宣伝にだまされたらアカンということ。ちゃんと事実をみてほしいと思います。私も、昔はだまされていたんです。共産党や社会党(現・社民党)は“平和と人権の党”だというイメージをもっていました。もし運動への力添えを頼むのなら、これらの政党やと思っていたんです。でも、実際には何もしてくれませんでした。

高木 さい帯血バンク設立の署名の協力もですか?

有田 はい。白血病というのは、年間に発病される患者さんが約6千人ほどなんです。票にもならない、そんな少ない数の人のために動けないという感じでした。

高木 でも公明は動いた、と。

有田 ええ。公明党の場合、数やないんですね。票になるかじゃなく、小さな声にも耳を傾けて、それか大切なことだと思ったら動いてくれる……。

高木 もちろんです。それが公明党の結党以来の姿勢です。

有田 で、私、あっ“平和と人権の党”というのは公明党のことやと思いました。

高木 ありがとうございます。

有田 それに公明は誠実ですよ。あるとき共産党のある議員さんが「さい帯血を推進した○○です」と演説をしていたんです。私、あなたは、いつ推進してくれたのと聞きました。すると議会で「賛成」に手を挙げたというんです。あほらし! それで推進したというなら何でも「推進」っていえるやないのって、あきれました。

高木 でも、他党は、そうやってあれも、これも、自分の党の実積だといっているんですよ。

有田 だからイメージや宣伝にだまされたらアカンというんです。私も公明と出会う前は、教科書の無料配布も、児童手当の充実も、みんな革新政党がやってくれたと思っていたんです。

高木 ところが公明党だった。

有田 はい。そのことが公明と出会ってから、わかりました。公明党はきちんと仕事をして、たくさん政策を実現しているのに、どうして他の党みたいに宣伝しないのか。私はそれが腹立たしいんですよ。もっとドンドン実積を宣伝したらええのにと思います。

高木 すみません。

有田 宣伝するには実積が多すぎるのかもしれへんけど……。


高木 言い訳するようですが、私たち公明党の議員は本当に働いています。いくつもの政策を同時に検討し、実現させようと動いているので、ひとつ実現したら、そのことを世間にアピールするよりも次の仕事に進んでしまうんですね。

有田 それはよくわかります。私、ビックリしたのは、議員会館に冬柴さんを訪ねたときに冬柴さんが自分で資料のコピーをとっていたことです。こんなこと、他の政党の議員さんのところでは見たことない。みんな秘書にやらせてますよ。冬柴さん、私の顔を見ると、「ちょっと待ってて。すぐ終わるから」って(笑)。

高木 昼食をとれずに菓子パンをかじりながら資料を読んでたり(笑)。冗談じゃなく、そういうときもありますよね。私たちは、これは大切な問題だと判断すると、地方議員、国会議員が互いに連係をとりながら、現場に行って調査をし、その問題の当事者の方の話を聞き、専門家にも意見を聞き、地方でやれる部分、国でやれる部分を考えながら政策の立案をし、その実現化を進めていくんです。

有田 そう。公明党の強みはチームで動くことですね。他の党の議員さんたちは、みんな1人なんです。1人だと、やっぱりなにもできませんよ。公明党はチームで動くから実に迅速ですよね。たしかスマトラ沖地震のときも行動が早かったですね。

高木 はい。12月30日に最初に現地に乗り込んだのが公明党でした。いろいろ被災地の状況を調べて、5億ドルの援助、医療チームや自衛隊のの派遣、津波警報システムの設置など、援助の方針を小泉首相に具申しました。首相は、その翌日、ジャカルタへ飛ばれたわけです。


有田 すぐに現場に行くところが、とても頼もしいですよね。

高木 政策は現場の痛みからはじまるんです。私がまだ子育て真っ盛りのころでした。ベビーカーを押して道を行くときに、あまりの段差のひどさに憤ったことがあります。そのとき、公明党の大野由利子さんに「そこから政治がはじまるのよ。どんどん声をあげて」と言われました。これはおかしい。なんとかしてという生活者の声に、共感し、痛みを感じていくことがいかに大切か……。交通バリアフリー法が実現したとき、本当に感動しました。

有田 まさに人間主義ですよね。いってみれば、公明党は“密室”で行なう政治ではなく、“現場”で考える政治へと、政治家の意識を変えてきたと思うんです。現場で政策を考えるから、本当に必要とする人たちに最も必要な制度をつくっていけるんだと思います。

高木 そういう意味で、主婦として、また母として、自分の生活のなかで感じてきた疑問や憤りを政治の世界で活かしていこうと思っています。政治の成果は、やはり日々の生活の中でこそ実感されないといけないと思います。

有田 大賛成。たしかに民主党や社民党にも女性の議員さんはおられます。でも、みなさん何かの“専門家”ではあっても、本当に庶民と生活実感を共感しあえる人は少ない。だから、児童手当てを「バラマキだ」なんて平気でいえるんだと思います。月に1万円でも、2万円でも援助がでれば、どれだけ生活の質が上がるか……。私たちは毎日、1円、2円の違いでワザワザ遠くのスーパーまで買い物に行くわけですよ。そういう暮らしとは縁遠い方が多いでしょう。

高木 はい、たしかに(笑)。ある自民党議員から「皆さまは受け取る側に配慮しすぎている」と注意されました。民主党も「バラマキだ」と言って、これまで2回、児童手当の引き上げに反対されました。いま、どこも「子育て支援」と言いますが、中身は公明党の二番煎じばかり(笑)。

有田 頭の中だけじゃなく、生活実感として政策を考えてくれているわけよね。ウチの娘なんか、はよ児童手当が中学生まで出るようになればいいのにって。公明党さんに頑張ってもろて、といつも言ってます(笑)。 


高木 さきほど公明党は地方議会と連携を密にしながら政策実現を目指していると話しましたが、たとえば、公明党が進めた白内障の手術への保険適用も、都議会で補助金を出そという動きからはじまったのです。やはり東京は国のモデルのようなところがあって、都議会公明党で進めてきた政策のなかで、国の政策として広げてきたものがたくさんあります。

有田 だから都議会選挙の行方が大切になってくるわけですね。

高木 そうなんです。今後も子どもの医療無料化を中学生まで広げたり、単位制の高校をつくったり、都内全校にスクールカウンセラーを置いたり。夜間や土日もつながる電話での小児救急医療相談、介護予防のためのお年寄りの運動カリキュラムづくりなども推進しています。

有田 なにか、政策の一つひとつから1人を大切にしていことする志が見えるようですね。

高木 はい。国の政策として公明党が進めてきたDV(家庭での暴力)防止法やストーカー防止法、児童虐待防止法、発達障害者支援法、さらには女性専門外来の設置なども、女性や子どもなど社会的により弱い立場の人たちの人権を守ろうという視点から生まれてきたものです。


有田 そういう意味でも、公明党が実現させてきた政策は、利権を手にした一握りの人たちが得をするのではなく、本当にそのことが必要とされる人たちに平等に戻ってくるものばかりですよね。だから、私は、これまでも何はばかることなく胸を張って公明党の支援を呼びかけてきたんです。

高木 本当に心強いです。公明党では、マニフェスト掲げた123項目のうちの42項目はすでに実現させているんですよ。

有田 それはすごいわぁ。マスコミはそういうことは報道しませんよね。1人の人間の尊厳を守る政治をしてるのは公明党だけ。それは行動や実績から見えてきます。こういう大切なことをマスコミがいわないのなら、それを知ってる私たちが声を出していくしかない。それは公明党のためではなく国民全体のためだと私は思っています。公明党が伸びれば、私たちの暮らしが潤うんです。マスコミの声は心に残りませんが、私たち支持者の声は相手の心に絶対に残りますものね。


◆【プロフィール】◆
      
高木美智代(たかぎ みちよ)

1952年に、福岡県北九州市に生まれる。比例区東京ブロック・衆議院議員。
大学進学を機に、上京。1期生として創価大学に学ぶ。
結婚後、娘2人の子育てに奮闘しながら、「世界、社会、政治に、子を育て、家庭を守る女性の視点が必要だ」と実感。
専門家や二世ばかりの政治家のなかで、03年、本当の主婦、母、生活者の代表として政治の世界へ。
「女性が輝いている社会は、生命と暮らしを守ることに通じる」との信念で、現在「不妊治療・生殖医療対策」プロジェクトチームや、党女性委員会では、女性の健康支援推進プロジェクトチームなど、多くの政策実現に奔走する。

        
 

有田美智世(ありた みちよ)

1947年に、世界遺産の島でもある「屋久島」に生まれる。
高校時代、世界赤十字社を創設したアンリー・デュナンの生き方に共感を覚え、赤十字青年奉仕団の活動に参加し、自分のできる範囲の時間で献血の呼び掛けなどのボランティア活動を続けていた。ところが、80年。血液製剤に起因する薬害エイズ事件が起こったのをきっかけに、もっと人の生命を救うことに少しでも役に立つ活動をしようと決意。
白血病の患者さんたちと出会い骨髄バンク創設の運動を起こす。骨髄バンク設立後、より安全な医療を求めて、さい帯血移植の推進をし、今日に至る。
現在、日本さい帯血バンク支援ボランティアの会代表。98年、神戸新聞「社会賞」授賞。
      



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