「あかずの踏切」「駅のバリアフリー化」について

2015.3.10 ,

○高木(美)分科員 公明党の高木美智代でございます。
 
 本日は、長丁場の御審議、大変にお疲れさまでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 
 三月一日午前十時十分ごろ、足立区竹の塚の東武伊勢崎線竹ノ塚駅近くの踏切で、上り急行列車と軽自動車が衝突しまして、自動車の運転手が死亡するという痛ましい事故がありました。
 
 原因は捜査中とのことですが、踏切には警備員が二十四時間配置されておりまして、目撃者の話では、踏切内に入ろうとする車を警備員が制止しようとしたが、減速したものの、振り切って進入した、警備員は非常停止ボタンで電車に通報、電車も非常ブレーキを扱ったが、間に合わず、衝突した、こういう概況と聞いております。遮断機、警報器は正常に作動。この事故によりまして、約九時間、東武鉄道は運転を停止、約十三万人に影響が出たとのことです。
 
 ここは、太田大臣が一番御存じのとおり、あかずの踏切で有名なところでございまして、五本の線路が通り、遮断機の間の距離は三十三メートル、一時間に二、三分しかあかないと言われております。
 
 十年前の二〇〇五年三月十五日、竹ノ塚駅南側で四人の歩行者が死傷する大事故がありました。早速、翌日、太田大臣が内閣委員会で質問に立たれまして再発防止を要請、その日のうちに地元の都議、区議会議員と現場視察と聞いております。
 
 東武鉄道は、その事故を受けて遮断機を手動から自動化に切りかえ、踏切前に警備員二人を二十四時間常駐させております。
 
 大臣が中心となられまして、連続立体交差事業の実現を当時の北側元大臣に働きかけ、生活道路の踏切にも支援できるよう制度改正が実施されました。また、都、区、東武鉄道などの検討会に国交省も参画しまして、強い後押しをするなど、推進してこられたと聞いております。その後も粘り強く働きかけ続け、異例の措置を異例のスピードで推進してきたと承知をしております。
 
 今回の事故の発生を踏まえて、連続立体交差事業の終了は平成三十二年度と聞いております。一日も早い完成を求めるものでございます。さらに、完成までのこの五年間、当面とり得る措置につきまして何らかの対策があるのかどうか、まず大臣の御所見を伺いたいと思います。
 
○太田国務大臣 常磐道開通の式典の途中に、今回、三月一日の午前中の事故を聞きまして、冷やっとしました。なぜそうしたことが起きたのかな、どういう事態になったのかなということで、テープカットが終わってからでありますけれども、すぐ区長と連絡をとったりさせていただいたわけでございます。ここは大変な状況でありましたが、何とかあかずの踏切を除却するという事業が進んでいる状況です。
 
 この事業は、都市内交通の円滑化と交通安全の確保、市街地の一体化など、さまざま、あの周辺の市街地開発もありまして、大きな効果が期待をされています。
 
 この事業は、足立区が事業主体となる、区でやるという決断をしたということで動き始めたのと、今までのシステムというのが、高架化事業をするのは、こういう広い道路とこういう道路がなくちゃだめというような硬直的な基準を取っ払ったという二つの要素があったわけでありますけれども、今、順次工事を進めています。三十二年度の完成について目指していることは間違いありません。
 
 そしてまた、まずは、二十八年度でありますけれども、踏切の遮断時間の減少に資する下り急行線の高架切りかえを目指しているところでありまして、国交省としましても、事業の効果が早期に発現するよう引き続き重点的に支援をしていきたい、このように思っているところでございます。
 
○高木(美)分科員 私どもも、足立区と、そしてまた東京都としっかり組んで、一日も早い完成を目指して頑張ってまいりたいと思っております。
 
 駅のバリアフリー化につきましては、もう目覚ましく進捗をしまして、東京の多摩地域のJRの高架化は間もなく完了するところでございます。今残っている箇所は、構造上などの課題がありまして大変困難なところが残っております。きょうは、その二つを質問させていただきたいと思います。
 
 まず、その一つは、地下鉄日比谷線広尾駅渋谷区側のエレベーター、エスカレーターの設置です。
 
 この広尾駅の北側は港区側になっておりまして、聖心女子大等があり、どちらかというと広々とした地域で、既にエレベーター、エスカレーターの設置につきましては工事中であり、平成二十九年度には全て完了予定と聞いております。
 
 この南は渋谷区側になるわけでございまして、こちらの方に日赤病院、広尾病院、各国大使館、また有栖川宮記念公園などがありまして、駅前は買い物でにぎわい、子育て世代も多く集まるスポットになっております。
 
 しかし、ここは、こうしたエレベーター、エスカレーター設置のめどがありませんで、中には、お助けマンとかお運びマンというような人があらわれるぐらい駅員の手も限られ、ベビーカー利用者には乗車拒否の駅とまで言われてまいりました。我が党の区議会も、長年、国に働きかけてきたところでございます。
 
 この広尾駅の乗降人員数は一日平均五万七千九百四十七人、東京メトロの駅では六十三位という状況でございます。
 
 このバリアフリー化に向けまして、現状をお伺いいたします。
 
○太田国務大臣 高齢者、障害者等の自立した日常生活及び社会生活を確保するためには、バリアフリー化が極めて重要な課題だと考えています。
 
 広尾駅南口のバリアフリー化につきましては、関係機関の御協力をいただきながら、東京メトロにおいて平成二十六年度より、エレベーター等の整備のための調査が実施をされているところです。
 
 国交省としては、この事業に対しまして、平成二十六年度予算においても支援を行っており、今後も引き続き支援をしてまいりたい、このように考えています。早急に実現するということが少しでも早く進むように国交省としては支援をしたい、このように考えているところでございます。
 
○高木(美)分科員 ありがとうございます。
 
 お店が密集しておりますので大きな課題があるかと思いますが、今の大臣の前向きな御答弁、ぜひとも実現に向けまして引き続きお願いをしたいと思います。
 
 もう一カ所が、JRの浅草橋駅の東口でございます。
 
 バリアフリー化につきまして、台東区からずっと強い要請を受け続けてまいりました。我が党の区議会議員も、十四年前、署名運動などを行いまして、陳情し、その後も要請を続けているという状況でございます。
 
 西口の方は、既にエレベーターの設置と区道の整備が決定をしまして、これも平成二十八年度までに完成の予定となっております。
 
 しかしながら、都営地下鉄浅草線、エスカレーターでずっと上がってきまして、そこから東口に入る、こちらの方は階段しかないという困難をきわめております。改札に入ってからも、トイレに行くにはまた下り、そして、下り線のホームに行くにはまた上り、上り線のホームに行くには一旦下ってまた階段を上がるという、もうバリアだらけの駅でございます。
 
 しかしながら、この浅草橋駅の一日の乗車人員は五万三千三百二十七人、JR東日本の駅の中でも八十七番目となっております。しかも、台東区は高齢化率が二十三区で一位という状況でございます。
 
 現状と今後の見通しをお伺いさせていただきます。
 
○藤田政府参考人 JR浅草橋駅東口の現状でございますけれども、御指摘のとおり、今、エレベーターはございませんで、車椅子の御利用の方等は階段昇降機を使っていただくということになっております。
 
 この駅の構造でございますけれども、二面二線の高架上の駅、高架橋の上にある駅でございます。ホームが区道の上空に位置しております。そのために、東口にバリアフリー化設備、エレベーター等を設置するとすれば、区道を相当程度占用することになりまして、今度は区道の方の通行に支障を来すといった難しい問題があると承知しております。
 
 こうした検討課題の解消に向けましては、周辺整備を含めた総合的な検討が必要でありまして、まずは地元関係者の間で御協議を深めていただきたいというふうに考えております。
 
○高木(美)分科員 今お話しいただきましたとおり、ホームが区道の上にせり出している、横から見ると扇形になっておりまして、災害とかあるとホームのあるその上空から人が落ちてくるのではないか、そういう懸念すらあるような駅の状況になっております。
 
 当然のことながら、台東区側は、区道は使ってくれるなという話があったとも聞いておりますし、そこから見ますと、今局長から御答弁ありましたとおり、まちづくりを含めた総合的な検討が必要ではないかと思っております。
 
 新しい区長も誕生しましたので、区でもよく協議をさせていただきたいと思いますが、いずれにしましても、これは、先ほど申し上げたように、長期的そして総合的にこの対策を着手を始めませんと、いつまでたっても同じ形態のまま、そして使い勝手が悪い、高齢者は使えない、そしてなおかつ災害時には危険を伴う、こういう状況になっております。
 
 その点を考えますと、国交省がもちろん軸になっていただければありがたいと思います。国と、そして都と区と、また事業者とぜひとも一体となって、検討会を設置するなり、何らかの方策をスタートしていただけないかと思っております。
 
 大臣の御所見をお伺いしたいと思います。
 
○太田国務大臣 一九九〇年ごろに私は数年間住んでおりまして、浅草橋駅を使って通っておりましたものですから、よく状況はわかっています。
 
 今鉄道局長が申し上げましたように、地元がどうするかということが一番最初でありますけれども、私としても、これは大臣という立場を超えて、昔住んでいたところだということで、台東区の区長さんとも御相談を申し上げ、またJR等にもその問題意識についてはお伝えをしよう、このように思っているところです。
 
○高木(美)分科員 ありがとうございました。
 
 大臣、定刻でございますので、どうぞ御退席くださって結構です。大変にありがとうございました。
 
 全国のあかずの踏切につきまして、お伺いをしたいと思います。
 
 現在の箇所数につきましては、どのようになっていますでしょうか。
 
○深澤政府参考人 全国のあかずの踏切について御質問がございました。
 
 国土交通省では、平成十九年四月に、全国の踏切の総点検というのを行いまして、全国で約三万六千カ所踏切がございましたが、それらの総点検を行いまして、緊急に対策が必要な踏切というものを抽出いたしました。
 
 その中で、特にあかずの踏切、これは定義を申しますと、ピークの時間、遮断時間が一時間のうち四十分以上閉まっているのをあかずの踏切という定義なんですけれども、それに該当する箇所が五百八十九カ所ございました。
 
 その後、このあかずの踏切の解消の抜本対策として、約三割の箇所におきましては、先ほどお話があったような連続立体交差事業など抜本的な事業を実施しているところでございます。
 
 既に完了したところもございまして、平成二十五年度末の時点で八十二カ所のあかずの踏切の抜本解消が行われました。
 
 その結果、現在では、あかずの踏切は全国で五百七カ所となっております。
 
 以上です。
 
○高木(美)分科員 今御答弁ありましたとおり、十年前の事故以来、当時の北側大臣が全国のあかずの踏切の総点検をやろうということで実施されまして、緊急に対策が必要な踏切については、道路管理者と鉄道管理者に五カ年の整備計画を策定していただき、計画に基づいた対策を重点的にスピードアップして推進してこられたと承知をしております。
 
 平成十八年から二十四年の間、約百三十カ所の抜本対策も実施をされている。これは、それ以前に比べますと約二倍以上のスピードとも聞いております。
 
 今御答弁にありました残る五百七カ所、その中で、必要性が高いにもかかわらず進捗していない箇所などの調査分析も急務であろうと考えております。原因はどうなのか、解決策はどのようにしていくのか、不断の見直しが必要と考えます。
 
 国交省の対応につきまして、これは、青木政務官、御答弁をお願いいたします。
 
○青木大臣政務官 委員が質問されましたことにお答えをいたします。
 
 あかずの踏切の対策といたしましては、一般的には連続立体交差事業が有効な抜本策となると認識いたしております。ただし、多額の事業費や用地取得の困難さが課題となることが多いというのが現状でございます。
 
 先ほど太田大臣も答弁されましたが、竹ノ塚で活用されましたように、特別区等も事業を実施できるよう事業主体を拡大していき、また、コスト縮減や取得する用地が少ない施工方法の提案等を現在行っているところでございます。
 
 また、抜本対策に時間を要する箇所につきましては、比較的安価で効果を早期に発現する速効対策を推進しておりまして、抜本対策とあわせますと、ほぼ全ての箇所で対策を実施しているのが現状でございます。
 
 国土交通省といたしましては、引き続き、毎年対策の進捗状況を確認いたしまして、毎年点検は行わせていただいておりますが、これからも各踏切毎の課題等を十分に把握しながら、あかずの踏切の対策を推進してまいります。
 
○高木(美)分科員 命にかかわる大変重要な案件でございますので、私どももしっかりと後押しをさせていただきたいと思っておりますので、また今後とも、積極的なお取り組み、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 私の質問は以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。

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